医療事務の資格はどれがいい?種類や難易度、おすすめの取り方を紹介
目次
「医療事務の資格はどれが採用で役立つ?」
「資格試験の難易度はどれほどか知りたい」
「自分でも学習を進めていけるか不安」
医療事務の資格を取得しようと思っても、どの資格を選び、どのように学習をすればいいのかと、医療事務未経験者にはわかりづらいですよね。
そこで、この記事では、医療事務の資格は採用で重視されるのか、主な医療事務の資格4種類と、資格試験の学習法について、実際の医療事務採用担当者47名、資格保有者54名のアンケート調査を基に、わかりやすく解説していきます。
この記事の執筆者である私自身、医療事務認定実務者(R)、診療情報管理士の資格保有者であり、医療事務員としても10年以上の勤続経験があります。
自身の経験も踏まえて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
この記事で紹介する医療事務資格
そもそも「医療事務ってどんな仕事かわからない」「医療事務の仕事内容について詳しく知りたい」という方は、まずはこちらの記事をチェックしてみてください。
医療事務とはどんな仕事?医療事務歴4年の主婦が1日の流れや資格を徹底解説
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採用担当者47名に聞く「医療事務資格は意味ある?」
医療事務には数多くの資格が存在していますが、そもそも資格取得は必須というわけではありません。
では、医療事務の資格をとってもあまり意味がないのかというと、それは少し違います。むしろ、実務経験のない医療事務の未経験者こそ、資格は自己アピールの素材として積極的に活用するべきです。
そこで、実際に医療事務の採用担当者は資格についてどのように考えているのかアンケート調査の結果を基に紹介します。
アンケート内容:医療事務採用で重視したこと
調査方法:インターネット調査
調査対象:医療事務関連の職種の採用担当者47名
アンケート実施期間:2022年4月27日~5月6日
【採用担当者の本音】資格取得は重視する?しない?
医療事務の採用担当者47名に対し、実際に採用で資格を重視するかどうかのアンケートを実施したところ、以下のような結果になりました。
「重視する」「まあ重視する」が合わせて29名で、全体の62%を占めていることがわかります。
一方で、「あまり重視しない」「重視しない」が合わせて18名で、全体の32%でした。
この結果から、資格にこだわらないという意見は一定数あるものの、資格取得を重視するほうが多数派であることが明らかになりました。
医療事務の資格をとる意味は、十分にあるということが言えるでしょう。
エラベルでは医療事務の資格は意味がないといわれてしまう理由についても調査しているので気になる方はこちらの記事もぜひ参考にしてください。
医療事務の資格はぶっちゃけ意味ない?資格保有者と採用担当の意見を徹底調査
また、医療事務の資格に限らず、各業界の採用担当にアンケートを実施し仕事における資格の必要性に関して調査した記事もありますので、チェックしてみてくださいね。
「資格は意味ない」って本当?役立たないと言われる理由は?資格保有者と採用担当の本音を徹底調査!
【採用担当者が回答】医療事務の資格を取得するメリットは?
「医療事務の資格をとるとどんなメリットがあるか」についても、採用担当者に意見を聞いてみました。
以下、アンケート結果の一部を紹介します。
「ゼロから教えるのは難しい」
小さなクリニックのため事務員も少なく、ゼロからすべてを教えるのは現実的に難しいため、ある程度、医療事務の基礎知識がある方を採用していました。
資格を持っていない方は、申し訳ないですがその時点でお断りしていました
(クリニック勤務、資格重視)
資格の有無で採用を決定していたということなので、資格を取得しているメリットそのものですよね。
資格保有者であれば、前提知識があるので教育コストが下がり、窓口やレセプトなどで即戦力に近い対応が期待できるため、優遇されていることがわかります。
「実務経験がないなら資格ありのほうがありがたい」
特にレセコンの使い方やレセプトの点検業務は実務経験があればあるほど頼りになる人材だと思っています。
ただ、実務経験がない人だけの中で選考する場合だと、資格ありのほうが有難いです(クリニック勤務、資格は重視しない)
こちらは実務経験を重視する考えですが、資格があるかないかで言うと、あるほうがいいと答えています。つまり、この場合でも、資格を持っているほう採用されやすくなるメリットがあると言えます。
どちらにせよ、医療事務の現場は多忙であることが多いので、十分な時間をかけてゆっくり教育するより、なるべく即戦力になる人材が求められていることは共通しています。
【採用担当者が回答!】医療事務に向いている人とは
採用担当者に行ったアンケートのラストが「どんな人が医療事務に向いているのか」という項目でした。
これについても代表的な回答を紹介します。
臨機応変・笑顔・頭の回転が良い人
患者さんが来院されたら笑顔をで接し、いろいろな患者さんが様々な症状で来院されるわけで頭の回転を早く、かつ臨機応変に対応することでまずは来院されて少しでも不安を取り除くことが受付での第一歩だと考えます(病院勤務、資格は重視しない)
このように、医療事務への適正として人柄や仕事の速さを重視する意見は、他の採用担当者の回答でも多く見受けられました。
病院では、患者さんに寄り添った窓口対応と同時に、救急搬入など緊急性の高い状況にも柔軟かつスピーディに対応する臨機応変さが求められています。
チームワークを大事にできる人
病院は医師や看護師、コメディカル、事務員などによるチームプレイで成り立っています。
チームプレイを円滑に進められるコミュニケーション力を持った人が医療事務に向いているという意見は、他にも多数ありました。
エラベルでは医療事務を目指している人向けに医療事務の志望動機や面接でよく聞かれる質問なども調査していますので、こちらの記事も参考にしてください。
【例文つき】医療事務の志望動機の書き方|無資格・未経験・新卒でも役立つポイントを解説
医療事務資格はどれがいい?難易度ランキング
全国的に求人があり、出産・育児などライフスタイルの変化にも対応しやすく、資格取得に関心を持つ人が多くなっているのが、医療事務という仕事です。
医療事務の資格はすべて民間資格であり、国家資格はありません。
つまり、医療事務として就職するのに医療事務資格は必須ではなく、あくまで知識・技能の証明として利用できるものという位置づけとなります。
そんな医療事務資格には多数の種類がありますが、大きくは以下の4つに分けられます。
それぞれの資格の特徴についてはこのあと解説していきますが、まずは、この4つの資格を取得が難しい順にランキング化してみました。ランキング基準は以下の通りです。
- 合格基準の高さ(高得点を取る必要がある)
- 合格率の低さ(合格者が少ない)
※合格率は、2021年に実施した試験の合格率を平均した数値で算出
この2つの基準を基に、合格基準が高く合格率が低くいものが、上位にランクインしています。
難易度ランキング1位は、診療報酬請求事務能力認定試験です。合格率は38.4%と他の試験より圧倒的に低く、資格取得にはしっかりとした対策が必要となります。
2位には医療事務管理士技能認定試験が続き、こちらもかんたんに取れるような資格ではありません。
3位の医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)、4位の医療事務認定実務者(R)試験は、どちらも同程度の高い合格率となっており、医療事務未経験者でも取得しやすい資格と言えます。
※4位の医療事務認定実務者(R)試験の方が、3位よりのメディカルクラークの合格率より若干低いですが、合格基準(正答率)を加味した上で、上記の順位としています
なお、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)については、公式サイトに合格率の記載がありませんでしたが、日本療養教育財団に問い合わせて確認済です。
では、それぞれの試験内容について詳しく解説していきます。
【難易度★★★】診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は、診療報酬請求事務(レセプト業務)従事者の資質確保を支援する目的で行われています。
内閣府公認の公益財団法人である、日本医療保険事務協会による主催です。
かつては厚生労働省が認定する公的資格だった経緯もあり、現在でも医療機関からの評価は高いものとなっています。
診療報酬請求事務(レセプト業務)についてもっと詳しく知りたい方は、レセプト業務についての流れや注意点を紹介したこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
レセプト業務とは?難しい?資格いる?未経験者向けに流れとコツを解説!
試験概要
診療報酬請求事務能力認定試験は、全国一斉統一試験となります。在学受験などはありません。
受験資格 | なし |
---|---|
合格率 | 38.4% |
受験科目 | 学科試験と実技試験(3時間) |
合格基準 | 学科試験:70点以上 実技試験:85点以上 |
受験料 | 9,000円(税込) |
試験日 | 年2回(7月、12月)、日曜または祝日 |
試験地 | 札幌市、仙台市、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟市、新潟市、金沢市、静岡市、愛知県、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡県、熊本市、那覇市 |
出題範囲
学科試験は、出題された文の正誤を判断し、その組み合わせを回答する択一式(マークシート)となっています。
実技試験は、カルテを見ながら手書きでレセプトを作成する内容です。
学科試験
- 医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
- 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
- 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
- 医療用語及び医学・薬学の基礎知識
- 医療関係法規の基礎知識
- 介護保険制度の概要
実技試験
・診療報酬明細書の作成
・外来カルテ症例、入院カルテ症例から1問ずつ
【難易度★★】医療事務管理士技能認定試験
医療事務管理士は、日本で最初の「医療事務の資格」として誕生した資格です。
この資格は、医療事務の基本となる医療保険制度・診療報酬算定の仕組みを理解し、幅広い基礎力があることを証明します。
同資格試験を主催している技能認定振興協会(JSMA)は、日本で初めて医療事務の技能を認定した資格試験団体であり、医療事務管理士の他にも多数の資格試験を実施し、医療・介護業界におけるキャリアアップを支援しています。
試験概要
医療事務技能認定試験には受験方法が2つあり、ひとつが指定会場で指定日に行う会場試験あるいは自宅での在宅試験、もうひとつが自分で決めた日時で行うインターネット試験です。
インターネット試験なら、好きなときに好きな場所で実施できるのでライフスタイルに合わせた受験が可能です。
受験資格 | なし |
---|---|
合格率 | 60.4% |
受験科目 | 学科試験、実技試験 |
合格基準 | 【在宅試験】学科試験の得点が約80点以上、実技試験の得点率が各60%、かつ3問の合計が80%以上 【インターネット試験】70%以上の得点 |
受験料 | 7,500円(税込) |
試験日 | 毎月(毎月第4土曜日・翌日の日曜日) インターネット試験は随時 |
試験地 | 在宅試験、インターネット試験 |
出題範囲
在宅試験とインターネット試験では、試験内容は異なりますが、出題範囲は共通です。
在宅試験の学科試験、実技試験ともに択一式(マークシート)で、インターネット試験はPCを使って回答するスタイルです。
学科試験
- 法規(医療保険制度・公費負担医療制度など)
- 保険請求事務(診療報酬点数の算定など)
- 医学一般
実技試験
- レセプト点検問題
- レセプト作成(外来・入院 各1問)
【難易度★★】医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務技能審査試験は、医療事務従事者の知識・技能を審査・証明することにより、医療事務職の能力向上と社会的経済的地位の向上に役立てることを目的としています。
一般財団法人・日本医療教育財団が運営している当試験は、40年を超える実績があり、医療事務の試験としては国内最大級の規模を誇ります。
医療事務技能審査試験の合格者には「メディカルクラーク」の称号が与えられ、医療事務従事者からは技能の証明として高い評価がされています。
試験概要
医療事務技能審査試験は、在宅での試験となります。
受験資格 | なし |
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合格率 | 78.0% |
受験科目 | 学科試験(60分) 実技試験(実技I:50分、実技II:70分) |
合格基準 | 学科試験、実技試験I・IIのすべての得点率が70%以上 |
受験料 | 7,700円(税込) |
試験日 | 年12回(毎月) |
試験地 | 在宅試験 |
出題範囲
学科試験は択一式(マークシート)、実技試験Iが記述式、実技試験IIが診療報酬明細書の点検問題(医科)となっています。
学科試験
- 医療保険制度
- 高齢者医療制度
- 公費負担医療制度
- 介護保険制度
- 医事法規一般
- 医事業務
- 医科診療報酬に係わる事項(出来高・DPC制度)、医学一般、薬学一般、診療録(医科もしくは歯科を選択)
実技試験
- 実技I:コミュニケーション(患者対応)
- 実技II:診療報酬請求事務(医科もしくは歯科を選択)
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、医療事務の他にも、病棟クラーク・医療秘書などの職種の人にとっても役立つ資格です。医療事務以外にも医療現場でのサポート業務に興味がある人はぜひ検討してみてください。
病棟クラークとは?経験者に聞く仕事内容・向いている人・あるある情報を紹介
【難易度★】医療事務認定実務者(R)試験
医療事務認定実務者(R)試験は、医療事務の実務における習熟度を判断する内容となっています。
当試験を実施する全国医療福祉教育協会は、医療・福祉分野において時代の求める人材の育成・認定を行っており、医療事務認定実務者(R)試験の他にも、医師事務作業補助者認知試験など多数の試験を実施しています。
試験概要
医療事務認定実務者(R)試験は、基本的には在宅受験です。
受験資格 | なし |
---|---|
合格率 | 77.1% |
受験科目 | 学科試験と実技試験(90分) |
合格基準 | 学科試験、実技試験それぞれがの得点率が60%以上 |
受験料 | 一般受験:5,000円(税込) 団体受験(認定機関の通信・通学受講生 ):4,500円(税込) |
試験日 | 毎月 |
試験地 | 在宅受験(一般) 会場受験(通学受講生) |
出題範囲
学科試験、実技試験ともに択一式(マークシート)です。
学科試験
- 接遇とマナーに関する知識
- 医療機関における各種制度に関する知識
- 医療事務業務に関する知識
- 診療報酬請求に関する知識
実技問題
診療報酬明細書の作成(診療所での外来症例)
今回は医療事務資格の中でも知名度の高い4つの資格を紹介しましたが、もっといろんな種類と難易度を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
医療事務資格の難易度は?独学で取れる?|合格率を基に8つの資格をランキング紹介
【独学でも取れる?】医療事務資格のおすすめの取り方3選
医療事務の資格をとるための学習法としては、主に独学、通信講座、スクールの3つがあります。
これから初めて医療事務を学ぶ人にとっては、どの学習法が自分に合っているのかわからないですよね。
そこで、それぞれの学習法の特徴を理解し、挫折せず学習が続けられるスタイルを選ぶようにしましょう。
独学で学ぶ
独学のメリットは、好きなときに自分のペースで学習ができるところです。費用的にも最も安く抑えられます。
しかし、学習スケジュールや学習のモチベーションなど、すべて自分で管理しないといけないデメリットもあります。
自己管理が得意で、費用を極力抑えたい人に独学は向いているでしょう。
通信講座で学ぶ
通信講座なら学習内容やスケジュールが明確で、自分で参考書や問題集を探す手間が省けます。
添削課題のフィードバックが受けられたり、疑問点を質問できたりすることも多いので、完全な独学に不安がある人も、安心して学習が進められるでしょう。
通信講座は費用を抑えつつも、効率的に学習したい人に向いています。
医療事務の講座が受けられる通信講座一例
※クリックすると公式サイトに飛びます
ユーキャンの医療事務講座の口コミが気になる人はこちらの記事もチェックしてみてください。
ユーキャンの口コミ評判|受講者326人に聞く人気講座や無駄にしないためのアドバイスも紹介!
スクールで学ぶ
独学や通信講座など、自分ひとりで学習する自信がない医療事務未経験者は、スクールがおすすめです。
スクールなら疑問が生じたら講師に質問できるので、すぐ問題解決ができます。
同じスクールに通う仲間ができ、学習のモチベーションを保てるのも、見逃せないポイントでしょう。
ただし費用的には、最も高額となります。スクールは時間的、金銭的に余裕があり、仲間とともに学びたい人におすすめです。
医療事務が学べるスクール一例
- 一流講師の授業で人気:ヒューマンアカデミー
- 全国に通学校多数:資格の大原
- 就業サポートも抜群:資格スクール大栄
- 30%OFFキャンペーン中:ニチイのまなびネット
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ヒューマンアカデミーの口コミ評判はやばい?61人受講生たちの満足度や講座内容・学費を徹底調査!
医療事務の資格保有者54人に聞く!資格取得に関するアドバイス
今回、54人の医療事務資格保有者にアンケートを実施し、気になる資格取得の学習法についてアドバイスをもらいました。
独学、通信講座、スクールと、それぞれの学習法で資格を取得した人の中から多かった意見を一部抜粋して、リアルなアドバイスを紹介していきます。
自分に合った学習法が何なのか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
アンケート内容:資格の取得方法やアドバイス
調査方法:インターネット調査
調査対象:医療事務関連の資格保有者54名
アンケート実施期間:2022年4月27日~5月6日
独学で資格をとった人からのアドバイス
独学で医療事務の資格を取得した人の中から、一部抜粋して紹介します。
独学での資格取得者:Aさん
- 20代後半
- 女性
- 保有資格:診療報酬請求事務能力認定試験、メディカルクラーク2級
- 使用書籍:「診療報酬請求事務能力認定試験 受験対策と予想問題集(医学通信社)」
医療事務は資格よりも経験が重視される職種ですので、目的が就職であれば、資格を取ることよりもその先を見据えた勉強方法(例:求人広告の傾向を把握し、それに向けた勉強など)を考えたほうが良いと思います
独学での資格取得者:Bさん
- 40代前半
- 女性
- 保有資格:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 使用書籍:レセプト請求の全技術(医学通信社)、医療事務BASIC問題集(医学通信社)、医学実務100法医療関連法の完全知識(医学通信社)、診療点数早見表(医学通信社)
私は独学を選択しました。まずは問題集と点数早見表と医療法規が載っている本を購入しましたが、まったく初めてのことだったので、何から学ぶべきかわからずユーチューブを検索しました。
その中でわかりやすかったのが、「みてうかる」の医療事務講座でした。診療報酬明細書の項目ごとに視聴したあとはその項目だけの問題を解くという流れで行いました。
毎日勉強する時間はとれなかったのですが、1日2〜3時間のペースで視聴し、ノートをまとめていきました(私の場合講座内容をほぼ丸写しです)
通信講座で資格をとった人からのアドバイス
次に、通信講座で医療事務の資格を取得した人の中から、3名のアドバイスを紹介します。私自身も通信講座で資格取得した経緯があるので、そちらについても触れています。
通信講座での資格取得者:Cさん
- 20代前半
- 女性
- 保有資格:医療事務認定実務者(R)
- 通信講座名:ユーキャン
私自身、出産後に乳児の育児の隙間時間に勉強しましたが、標準学習期間内に取得することは、容易だと思います。
ただ、この資格がどこまで就職に活かせるかは、地域差などもあると思いますが、疑問点です。
私の地域では、経験者のみの求人が多く、まったくの未経験で就職するには、ニチイで講座を受けたほうが仕事が見つかると言われたことはあります
通信講座での資格取得者:Dさん
- 20代前半
- 女性
- 保有資格:医療事務技能審査(メディカルクラーク)
- 通信講座名:ニチイ
試験への準備期間も短ければ1ヶ月半くらいから長くても3ヶ月くらいあれば大丈夫です。
医療事務はパートでも働けることが多いので、女性にとってライフステージが変わっても使える資格というのはとっておいて損はないと思います。
通信講座での資格取得者:Eさん
- 20代後半
- 女性
- 保有資格:医療事務認定実務者
- 通信講座名:ユーキャン
自宅で受験でき、ゆっくり自分のペースで受験することができるのでおすすめです。
資格取得後、クリニックでの採用を頂きました。職務に活かせているかは別として、面接の際に『医療事務として働くために勉強したんだね!』と先生に好印象を与えることができたことが良かったかなと思います
この記事の執筆者である私自身、医療事務での採用時、ユーキャンの通信講座で医療事務認定実務者(R)資格を取得しました。
資格があることで就職への真剣な意思があることを示せたと感じますし、採用後も資格の学習をしていたので仕事を覚えるのがスムーズでした。
その後、医療事務を始めて10年目ほどの頃、診療情報管理士の資格を取得したのですが、このときも通信講座(日本病院会)で学習をしました。
通信講座は学習すべき内容がまとまっているので、あとは試験までスケジューリングして取り組むだけです。スクールほど金銭的負担も大きくないので、どの学習法を選ぼうか迷っている人は通信講座から始めてみてはいかがでしょうか。
スクールで資格をとった人からのアドバイス
スクールで医療事務の資格を取得した人の中から、3名のアドバイスを紹介します。
スクールでの資格取得者:Fさん
- 40代後半
- 女性
- 保有資格:メディカルクラーク
- スクール名:ニチイ学館
通学ならば同じ資格を目指す仲間がいますし、自分がつまずきやすい所をその場で直接先生に指導してもらえるので効率よく勉強が進められるからです。
また、テキスト解説の合間に、テキストには載っていないけれど実務で必要なちょっとした小技の話が聞けたり、資格取得後の就職先についても細やかに相談に乗ってもらえるところも、通学の良さだと思います
スクールでの資格取得者:Gさん
- 40代前半
- 女性
- 保有資格:医療事務管理士
- スクール名:日本医療事務センター
※日本医療事務センターは現在「ソラスト」に社名変更しています
勤務後で疲れて居眠りしてしまうこともしばしばでしたが、疑問点をすぐ聞けたり、一緒に受講している仲間がいたので気持ちを分かち合えて心強かったりしたのはスクールで勉強するメリットだと思います。
通信講座は自宅で自分のペースで学習できるので気楽ですが、途中で投げ出してしまわないように強い意志を持って取り組む必要があります。
資格自体は難しいものではないのできちんと学習すれば合格できると思います
スクールでの資格取得者:Hさん
- 40代前半
- 女性
- 保有資格:医療事務技能士検定
- スクール名:ニチイ学館
ただ、資格保有者と資格がない人で時給が違うこともあるので、独学でも取れる資格なので取得しておいたほうがいいと思います。
私自身はスクールに通い、合格してから職場もそのまま紹介してもらいました。派遣で2年ほど経験を積み、社員で雇ってくれる医療機関に転職しました
医療事務の資格に関するきになるQ&A
最後に医療事務の資格取得を検討している人から寄せられるよくある疑問質問をまとめました。
医療事務の資格って取る意味ある?
医療事務は資格がなくても未経験で就ける職種なので、資格を取っても意味がないと思われがちですが、冒頭の採用担当者47名に聞く「医療事務資格は意味ある?」でも紹介した通り、採用面でも医療事務資格を保有している人の方が優遇される傾向にあります。
病院・クリニックよっては教育・研修制度が不十分なところもあり、即戦力を求めているところが多いです。そういった場合、資格を取得して最低限の基礎知識を身につけて置くほうが、仕事の定着も早いでしょう。資格を持っていることで「資格を取得するための努力ができる人」という評価をする採用担当もいたため、迷っている方は、ぜひ積極的に資格取得を検討してみてください。
医療事務の資格はぶっちゃけ意味ない?資格保有者と採用担当の意見を徹底調査
医療事務の資格って何種類あるの?
医療秘書やクリニックの事務に特化した資格もあるので、医療事務の中でも自分がどこでどんな職種に就きたいのかを明確にしてから選ぶのが良いでしょう。
エラベルでは上記の4資格の他にもおすすめの資格を難易度別に紹介していますので、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
医療事務資格の難易度は?独学で取れる?|合格率を基に8つの資格をランキング紹介
医療事務の資格の合格率ってどのくらい?
記事の本文でも紹介しましたが、医療事務の資格の中で最も難易度が高いと言われているのが、「診療報酬請求事務能力認定試験」です。
合格率は、30~40%前後で主に診療報酬請求(レセプト)業務についての専門知識が問われます。ある程度、医療事務の知識や経験がある方は目指す資格と言えるでしょう。
レセプト業務とは?難しい?資格いる?未経験者向けに流れとコツを解説!
全くの知識がない未経験者の場合は、まずは難易度も低く挑戦しやすい、「医療事務認定実務者(R)試験」の取得を目指して医療事務全体の知識を身につけるのがおすすめです。
医療事務の志望動機をどう書けば良いかわからない
医療事務の志望動機に入れたいポイント
- 過去の経験から医療事務で生かせること…体力・コミュニケーション力など
- その病院で働きたい理由…病院・クリニックなどの方針や理念をチェック
- 自分を雇った場合のメリット…自分の長所をアピール
こちらの記事では未経験者・経験者別に例文をたくさん紹介しているので、志望動機に迷った人、具体的な例文を参考にしたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
【例文つき】医療事務の志望動機の書き方|無資格・未経験・新卒でも役立つポイントを解説
医療事務の仕事に将来性はある?
なぜなら、オンライン診療やAI問診などが導入される医療機関は増え、医療事務の仕事も簡略化・自動化されることが予想されますが、患者さんのサポートは機械にはできないからです。不安を抱えて来院する患者さんに優しくケアしてあげられるのはやはり人ですよね。
また、病院・クリニックを必要とする患者さんには機械が苦手なお年寄りの方も多くいます。完全に機械に頼ることは難しいのではないでしょうか。そのため今後も医療事務の仕事は需要があるでしょう。
スマートホスピタル構想とは?具体的な9つの事例と課題を徹底解説
まとめ
今回は、医療事務の資格について、代表的な4種類の内容と難易度、学習法について説明しました。
採用担当者と資格保有者のアンケート調査も利用しながら、リアルな声をお届けしてきましたが、いかがだったでしょうか。
改めて医療事務の資格といえばこれ!という代表的な資格をおさらいしましょう。
医療事務は実務重視だから資格は必要ないとも言われますが、採用担当者のアンケートで資格重視の人の割合が大きかったことから、やはり資格は有効であることが証明されたと言えるでしょう。
やる気の証明になったり、採用後のスキルアップにもつながったりするので、資格取得は決して意味のないことではありません。知識があれば、採用後の実務も早く身につきます。
これから医療事務の資格を取ろうとする人は、余計な心配はせず、自信を持って学習を進めてくださいね。
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がエラベルに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、エラベルが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。