
【例文つき】医療事務の志望動機の書き方|無資格・未経験・新卒でも役立つポイントを解説
目次
医療事務は日本全国で需要があり、人気の職業となっています。その分、求人には多くの応募があり倍率が高い病院やクリニックもあるようです。
「無資格未経験だけど、採用してもらえるかな?」
「みんなの志望動機を参考にしたい!」
「面接ではどんなこと聞かれるかな?」
など、医療事務の志望動機をどう書いたらいいか、面接ではどんなことを聞かれるのか、採用担当が見ている視点が気になりますよね。
そこで、新卒で病院に就職し、医療事務を4年経験した主婦ライターのわたしが、実際に書いた志望動機や、面接で聞かれたことを紹介します。
また、医療事務経験者54名にアンケートを実施し「面接で聞かれた質問内容」「採用に繋がったと思う点」を聞いた結果もまとめているので、リアルな意見ぜひ参考にしてください。医療事務に応募してみたいけど、志望動機に悩んでいる方はぜひ最後までご覧くださいね。
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医療事務に向いているのはどんな人?
志望動機を紹介する前に、まずは医療事務という職種にはどんな人が向いているのかをおえておきましょう。自分の性格との共通点が見つけられると、履歴書の自己PRや志望動機の内容にも活かせますよ。
では早速、医療事務の仕事内容を踏まえながら紹介していきます。
コミュニケーション能力が高い人
医療事務という名前ではありますが、ただ、事務だけこなしていれば良いというわけではもちろんありません。病院やクリニックでは、コミュニケーションをしっかりとることが求められます。
- 電話や窓口で患者さんから症状や要望を正確に聞き取る
- 患者さん情報を医療事務職員間で共有
- 他部署の職員との連携
など、コミュニケーションにおける医療事務の役割はとても大きいものです。
しかし、患者さんに関することは医療事務では判断できないこともあり、医師や看護師、検査技師などに確認したり、指示を仰いだりする必要があります。
患者さんと病院を繋ぐ懸け橋になるよう、コミュニケーション能力の高さは必須と言えます。
臨機応変に対応できる人
次に病院やクリニックでは、様々な症状の患者さんが来院するため、一定のペース、一律の対応ではなく、状況に応じて臨機応変に対応することも求められます。
お年寄りやお子さまにはゆっくり丁寧な対応を求められますが、救急の患者さんを受け入れている医療機関では、優先順位を考えて迅速に動かなければなりません。自分で対応するだけでなく、他の職員に協力を求めることも必要です。
また、患者さん対応以外にもレセプト業務などの迅速かつ正確性を求められる事務業務も多数あります。
よって、業務や患者さんによって素早く切り替えられる柔軟性がある人が向いている職業と言えるでしょう。
医療事務の実際の仕事内容についてはこちらの記事で詳しく書いているので、合わせてご覧ください。

医療事務とはどんな仕事?医療事務歴4年の主婦が1日の流れや資格を徹底解説
【例文あり】医療事務の志望動機に入れたいポイント
では早速、医療事務に応募する際、志望動機に入れるべき3つのポイントを紹介します。
このポイントは、実際に医療事務経験者54名を対象に「医療事務に応募した時に書いた志望動機」の内容についてアンケート調査を実施し、寄せられた志望動機内容の傾向を基に厳選しました。
調査方法:インターネット調査
調査対象:医療事務経験者54名
実施期間:2022年6月15日~6月17日
医療事務の志望動機に入れたいポイント
未経験・経験者・資格なし・資格ありどんな経歴の方でも作りやすいように、実際に寄せられた志望動機を基に詳しく解説していきます。
過去の経験から医療事務で生かせること
医療事務経験がある場合、過去にどのような業務をしてきたか、またそれをどう生かせるか、志望動機に入れると良いでしょう。
【例文①】医療事務経験ありの場合
〇〇クリニックでは職員が少なく患者様がとても多かったため、職員と連携し迅速に対応していました。その結果、優先順位を考え対応する力が身についたと自負しており、貴院でも私の強みである正確性とスピード感を生かしていきたいと思っています。
医療事務未経験の場合、過去の経験や業務をどう医療事務に繋げられるかを志望動機に入れると良いでしょう。
【例文②】医療事務未経験の場合
私は、◯年間◯◯で接客業に従事しておりましたので、笑顔で穏やかに対応することには自信があります。お客様には様々な方がいらっしゃいましたが、患者様も同じだと思います。医療事務として貴院に採用していただいた折には、持ち前の接客サービス力を活かして、お客様に接してきた今までのホスピタリティ精神を忘れずに患者様にも親身に対応をしていきたいです。
実際の医療事務経験者にどんなアピールを入れたか具体的に聞いてみました。
実際に採用した後の姿が想像できるように表現する方が多いようです。
最近では、電子カルテを採用している病院やクリニックも増えているので、医療事務未経験であってもWordやExcelを使える方は十分なアピール材料になりますよ。

レセプト業務とは?難しい?資格いる?未経験者向けに流れとコツを解説!
その病院で働きたい理由
病院やクリニックによって、理念や基本方針は異なります。まずは通いやすさや給与面だけではなく、病院の方針や理念に共感できるかというポイントも踏まえて応募先を決めましょう。
医療機関の理念や基本方針の一例
- 高度先進医療を提供している
- 地域医療に力を入れている
- 在宅医療を行っている
どういった点に共感したのか、魅力に感じたのかなど、応募する医療機関の理念や診療科に合わせた志望動機を含めるのもおすすめです。
【例文③】
高度先進医療を提供している貴院は、地域の方から信頼されていると感じています。医療事務は直接の医療行為はできませんが、縁の下の力持ちとして一人でも多くの方を助ける力になり、貴院で医療ではないサポート力で貢献してまいりたいと思います。
実際の医療事務経験者からのコメントも紹介します。
自分を雇った場合のメリット
最後に、自分にしかできないこと、自信があることをアピールしましょう。
【例文④】
前職の◯◯では、10年勤務し新人教育やリーダー職なども任せてもらいました。また、学生時代は運動部に所属し、現在も趣味として、定期的にジョギングやストレッチを行っていて体力には自信があり、残業も可能です。一緒に働くスタッフの方と助け合いながら、こちらでも長く働きたいと考えております。
医療事務経験者からのコメントは次のとおりです。
例文やコメントのように、アピールするメリットは、医療事務業務に直接関係することでなくても問題ありません。
医療事務の求人には、実務経験も資格も問わない求人が多数あります。未経験・無資格の方でもあまり気にせず、今までの経歴や自分自身の長所を今後どう活かしていきたいのかを、しっかりアピールしていきましょう。
【体験談】新卒で医療事務員に就職した際の志望動機と選考フロー
前章では、主に医療事務に「転職」する際の志望動機を紹介しましたが、実際、医療事務歴4年のわたしは、新卒で病院に就職しました。
ここでは、新卒で病院の医療事務を目指している方向けに、私が当時経験した専門学校入学から新卒で病院に内定をもらうまでの流れを、紹介していきます。
高校卒業後、専門学校医療事務科に入学
母に医療事務を勧められ、医療事務科がある2年制の専門学校に進学し、レセプト作成の知識・秘書・簿記・Word・Excelなどの勉強をしました。
在学中に就職に活かす目的で、4つの医療事務関連の資格を含め、9つの資格を取得しました。
医療事務は資格がなくても就ける職業ですが、実際に病院・クリニックでは医療事務資格を保有しているかも重視する傾向があるようです。下記の記事では、医療事務の採用担当に「医療事務の資格は、選考でどのくらい重視するか」についてアンケート調査を行っているので、回答が気になる人はこちらの記事もチェックしてみてください。

医療事務の資格はどれがいい?種類や難易度、おすすめの取り方を紹介
また、未経験で自分のレベルにあった資格がどれだかわからないという方は、難易度別に医療事務資格をたくさん紹介しているこちらの記事もおすすめです。

医療事務資格の難易度は?独学で取れる?|合格率を基に8つの資格をランキング紹介
病院実習→就職の打診
専門学校2年生の夏、2週間病院実習へ行くことが学校のカリキュラムに含まれていました。
わたしは学校からある病院を勧められ、実習をさせてもらいました。主に受付に立ち、受付業務と患者さんの対応をしました。
2週間の病院実習後、病院側から就職しないかと声をかけていただき、採用試験を受けることにしました。病院側からお誘いをいただいたとはいえ、採用選考は当然ありました。
就職試験は、テスト・小論文・面接
わたしがその病院で受けた就職試験内容は、次のとおりです。
新卒で受けた病院の採用選考フロー
- 一般常識に関するテスト 20問
- 小論文「わたしの使命」 400文字以上
- 面接(事務部長・医事課長)
一般常識に関するテストでは、国語や計算問題、社会問題に関する問題があったと記憶しています。
小論文は、わたしは笑顔を褒められることが多かったので、「わたしの使命は、笑顔で人を明るい気持ちにすることです。」といった書き出しで、笑顔をテーマに書きました。
面接は緊張していてあまり覚えていないのですが、実習後の面接だったので割とフランクに会話をしました。
「実習中に、受付の流れや環境で欠点だと感じたところはありましたか?」と聞かれ、わたしは「実習中に欠点は見つけられませんでした。」と答えたことを覚えています。
実際に書いた志望動機
わたしが実際に履歴書に書いた志望動機はこちらです。
わたしが実際に書いた志望動機
わたしは小さいころから風邪を引きやすく、近所のクリニックによくお世話になっていました。受付にいる職員さんがいつも優しく笑顔で対応してくれ、不安な気持ちが和らいだのを覚えています。
こちらの病院で実習をさせて頂き、職員の方が穏やかに丁寧に患者様の対応をしているのを肌で感じ、わたしも一緒に働きたいと思いました。わたしの笑顔で患者様の不安を取り除き、病院の雰囲気がもっと良くなるよう努めたいと思い、応募致しました。
医療事務を志した理由と、A病院で働きたい理由を入れました。
新卒採用では、わたしともう一人の方が一緒に試験を受け、わたしが内定をいただき、専門学校卒業後、実習先の病院の医事課で働き始めました。
入社後に課長から「医師にもしっかり意見を言えそうだったから採用した」と言われました。
実習期間を含めての判断だと思いますが、そんな風に見られているとは思わなかったので驚きました。ですが、実習後も働いている姿をイメージして声をかけてくださったのは良かったと思います。
医療事務経験者54人に聞く!「面接での質問内容」と「合格理由」
医療事務に応募する際、志望動機をしっかり考えておくことはもちろん大切ですが、実際の面接で質問されることは志望動機だけではありません。自信をもってはっきり受け答えできるように、事前にどんな質問をされるのか備えておきましょう。
医療事務経験者54名のアンケートでは、「面接でどんな質問をされたのか」「自分が採用された理由」についても聞いてみたので、リアルな意見を紹介します。
調査方法:インターネット調査
調査対象:医療事務経験者54名
実施期間:2022年6月15日~6月17日
医療事務の面接での質問例
アンケート内容を基に、医療事務の面接で、よく聞かれる質問内容をまとめました。
面接でよく聞かれる質問
- 志望動機、なぜこの病院を選んだのか
- (経験者の場合)レセプト業務の経験はあるか
- レセプト期間は残業できるか
- 早番・遅番ができるか
- 交通手段
- 自分の長所と短所
- 過去の職歴
その他にも次のような珍しい質問をされたケースもあるようです。
志望動機や勤務形態については、多くの病院やクリニックで聞かれるようですが、他にも色々な質問があることがわかりますね。
内定者に聞く「私が医療事務に受かった理由」
アンケート調査にて「自分のどういった点が採用に繋がったと思いますか?」という質問にも答えてもらいました。
自分自身の考えや、就職後に実際に採用担当から聞いた採用基準まで様々な採用理由が寄せられたので、一部抜粋して紹介します。
実際の採用基準を見ると、実務経験や資格の有無、志望動機の内容よりも人柄・雰囲気・意欲を採用理由にあげ人が非常に多い印象でした。
履歴書の段階では、実務経験や資格も多少、加味されるかもしれませんが、選考で最も大事なのは面接での雰囲気であることがわかります。
医療事務の志望動機・採用選考に関する気になるQ&A
医療事務の志望動機や採用選考について気になる方も多いのではないでしょうか。ピックアップして紹介します。
医療事務の採用は面接の他にどんな選考がありますか?
医療事務の採用選考フロー例
- 適正テスト
- パソコン入力テスト
- 一般常識テスト
- 小論文
- ビデオ録画審査
大半の方が面接のみだったと回答しているので、面接以外の選考があるところはそこまで多くないようですが、応募する際は求人情報の選考フローをしっかり確認しておきましょう。
医療事務の採用は資格があった方が有利ですか?
以前、医療事務の採用担当者47名に対し、実際に採用で資格を重視するかどうかのアンケート調査した結果、「重視する」「まあ重視する」が合わせて29名で、全体の62%、「あまり重視しない」「重視しない」が合わせて18名で、全体の32%でした。
資格にこだわらないという意見は一定数あるものの、資格取得を重視するほうが多数派なので、資格を取得しておくと強みになると言えます。
おすすめの医療事務資格についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

医療事務の資格はどれがいい?種類や難易度、おすすめの取り方を紹介
また、エラベルでは「医療事務の資格って本当に意味あるの…?」と疑問を持っている方向けに医療事務の資格は意味ないと言われてしまう理由についても詳しく解説しています。事実、医療事務の資格は取って意味がないということはありません!疑念を持っている方はぜひこちらの記事もチェックしてくださいね。

医療事務の資格はぶっちゃけ意味ない?資格保有者と採用担当の意見を徹底調査
数ある求人の中から自分に合った職場を見つけるポイントは?
応募する病院を決めるときのポイント
- 病院・クリニック等の規模
- 希望の勤務形態と一致しているか
- 病院の雰囲気は合うか
応募したいと思う求人が見つかったら、一度下見に行くことがおすすめです。
病院や医療事務員の雰囲気、医療事務員は動き回るのか、落ち着いて受付に座っているのか、自分の理想と合うかどうか、通勤経路も含めて確認しましょう。
また、個人クリニックでも、最近は午前診療と午後診療の間の空き時間がないところや、土日診療、夜21時まで診療しているところなど、患者さんの需要に答えて長時間診療を受け付けているクリニックも増えてきました。
実際に応募した後に激務に悩まされた。病院の雰囲気が合わなかったなどということがないように注意しましょう。
事前に見に行けない場合は、ホームページで写真や文面を見ておくのも良いですよ。
医療事務の平均年収はどのくらい?
国税庁が発表している、給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円です。
男性567万円、女性280万円なので、アンケート調査で判明した医療事務の平均年収は低めと言えます。
ただ、勤務先の病院・クリニックの規模や地域、雇用形態などによっても変わってきます。医療事務の年収や実際の仕事内容はこちらの記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

医療事務とはどんな仕事?医療事務歴4年の主婦が1日の流れや資格を徹底解説
まとめ
医療事務の志望動機を書く際は、未経験者・経験者関係なく以下のポイントに注意して考えましょう。
医療事務の志望動機に入れたいポイント
医療事務は、無資格でも未経験でも応募できる職種です。人柄を重視する医療機関が多いので、自分の経験やできることをしっかりアピールして選考に挑みましょう。

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