【過去問あり】ITパスポートとはどんな資格?難易度や合格率、取得メリットを解説!
目次
「ITパスポートの難易度が知りたい」
「ITパスポートはとる意味ある?」
ITパスポートは国家資格だけあって難易度は高いのか、採用ではどれくらい評価されるものかなど実情を知っておきたいですよね。
そこで、ITパスポート資格保有者99人に行ったアンケート調査に基づき、資格取得のメリットや勉強方法について紹介するとともに、ITパスポートの難易度や合格率について詳しく解説します。
資格保有者ならではのリアルな意見からITパスポートの「そこが知りたい」がわかるので、ぜひ参考にしてくださいね。
アンケート内容:ITパスポートを取得して感じたメリット
調査方法:インターネット調査
調査対象:ITパスポート資格保有者99人
アンケート実施期間:2022年7月20日~7月22日
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ITパスポートとはどんな資格?
ITパスポートとはIT分野の国家資格であり、すべての人が押さえておくべきITの基礎知識を証明する資格です。
ITパスポート試験は、IPA(独立行政法人・情報処理推進機構)が統括する情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づいています。一連の情報技術者試験において、ITパスポートは入門的位置づけに当たると言えるでしょう。
少子高齢化が進む日本では、労働力不足の解消や生産性アップのためIT活用が急務となっており、今後、ITパスポートのような資格への需要はさらに高くなることが予想されます。
ITパスポートの試験概要
ITパスポートの試験概要を紹介します。
受験にあたり、事前に知っておくべき試験方式や出題範囲について詳しく解説していますので、受験を本格的に考えている方は必ずチェックしておきましょう。
ITパスポートの試験内容
ITパスポート試験は、120分の試験で100問が出題されます。
試験時間 | 120分 |
---|---|
出題数 | 小問:100問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
試験会場 | 全国の会場 |
試験日 | 随時(試験会場ごとに異なる) |
試験方式 | CBT方式 |
受験手数料 | 7,500円 (税込) |
持ち物 | 確認票(受験番号・利用者ID、確認コード控え)、顔写真付き本人確認書類 |
ITパスポートは全国の試験会場で随時試験を実施しており、都合の良い試験日時・会場を選択して受験することができます。
受験手数料は2022年4月より、5,700円から7,500円に改定されています。試験実施コストの増加が理由とされており、ITパスポート以外にも2022年、受験手数料の改定を発表している資格はいくつかあります。手数料の負担が増えた分、一発合格を目指したいですよね。
また、持ち物は申込み完了後、公式サイトからダウンロードできます。余裕をもってダウンロードし、本人確認書類と一緒に持参しましょう。ITパスポートは、CBT方式の試験なので筆記用具などは必要ありません。試験中にメモをとることは可能ですが、メモ用紙と筆記用具は、試験会場で用意されています。
続いて、試験方式のCBTについて詳しく説明します。
CBT方式とは
ITパスポート試験が採用しているCBT(Computer Based Testing:コンピュータ・ベースト・テスティング)方式とは、コンピュータを使って実施する試験のことで、受験者はコンピュータのディスプレイに表示された問題をマウスやキーボードを用いて解答します。
英検など知名度の高い試験でも採用されているCBT方式は、従来の紙による試験と比べて利便性、セキュリティ、公平性に優れた試験形式です。
CBT方式では紙の解答用紙を印刷・収集する必要もなく、柔軟に試験が行えるのがメリットのひとつです。そのため、すべての都道府県で通年にわたって実施されており、受験者が自分の都合に合わせて好きな試験日時・会場を選択できます。
出題範囲
ITパスポート試験の出題範囲は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系と大きく3つに分かれ、詳細は以下のようになります。
試験範囲 | 大分類 | 中分類 | |
---|---|---|---|
ストラテジ系 (経営全般) | 1 | 企業と法務 | 企業活動 法務 |
2 | 経営戦略 | 経営戦略マネジメント 技術戦略マネジメント ビジネスインダストリ | |
3 | システム戦略 | システム戦略 システム企画 | |
マネジメント系 (IT管理) | 4 | 開発技術 | システム開発技術 ソフトウェア開発管理技術 |
5 | プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント | |
6 | サービスマネジメント | サービスマネジメント システム監査 | |
テクノロジ系 (IT技術) | 7 | 基礎理論 | 基礎理論 アルゴリズムとプログラミング |
8 | コンピュータシステム | コンピュータ構成要素 システム構成要素 ソフトウェア ハードウェア | |
9 | 技術要素 | 情報デザイン 情報メディア データベース ネットワーク セキュリティ |
ITパスポートの試験範囲は、IT分野のみと思われがちですが、ストラテジ系の出題範囲では経営戦略などが含まれ、ITだけに留まらない多角的知識を問う内容になっています。
ITパスポートの難易度は?合格基準・合格率を徹底解説
ITパスポート試験は基礎的な知識を問うものです。しっかり対策さえすれば社会人でも学生でも十分に合格を狙えます。
ここではITパスポートの合格基準を紹介するとともに、合格率の推移についても解説しているので、難易度は上がっているのかなど最近の傾向がつかめるでしょう。
ITパスポートの合格基準
ITパスポート試験は、IRT(Item Response Theory:項目応答理論)方式に基づいて採点された「評価点」により、合否が決まります。
IRT方式の評価点とは、試験ごとに異なる難易度によって受験生間に不公平が生じないようにするための工夫です。
ITパスポートの評価点を基にした合格基準は、以下のようになります。
合格基準 | |
---|---|
総合評価点 | 600点以上/1,000点(総合評価の満点) |
分野別評価点 | ストラテジ系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
マネジメント系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) | |
テクノロジ系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
ITパスポート合格には総合評価点が600点以上、かつ分野別評価点がそれぞれ300点以上が必要となります。
ITパスポートの合格率
ITパスポートの合格率については、特に最近の傾向を把握しておいてください。
ITパスポート合格率
- 全体の合格率推移と近年の傾向
- 社会人・学生における合格率の割合
- 社会人合格者の内訳
- 学生合格者の内訳
上記について表やグラフを用いて詳しく説明します。
全体の合格率推移と近年の傾向
ITパスポート試験の合格率は2009年の開始から2020年まで、ほとんど右肩上がりで上昇しています。
しかし、2021年の合格率は前年を大きく下回りました。
年度 | 合格率 |
---|---|
2011年 | 40.7% |
2012年 | 41.0% |
2013年 | 47.6% |
2014年 | 47.9% |
2015年 | 47.4% |
2016年 | 48.3% |
2017年 | 50.4% |
2018年 | 51.7% |
2019年 | 54.3% |
2020年 | 58.8% |
2021年 | 52.7% |
2021年の合格率は52.7%と前年より約6ポイント下がり、それまでの上昇基調に変化が見られましたが、10年前に比べて受験者も増え、ITに関する幅広い知識が認知されるようになったことが合格率の上昇につながっているのかもしれませんね。
今後、合格率にどのような変化が見られるかは注目したいところです。
社会人・学生における合格率の割合
ITパスポート試験の合格率を社会人・学生で比較すると、社会人のほうが約15%高くなっています(令和4年6月度)。
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
社会人 | 12,367人 | 7,133人 | 57.7% |
学生 | 3,027人 | 1,297人 | 42.8% |
合計 | 15,394人 | 8,430人 | 54.8% |
参考:ITパスポート 試験結果
社会人の合格率が高い理由として、社会人は普段の業務を通して経営やビジネスに関わる知識を習得する機会があるため、学生より有利であることが考えられます。
社会人合格者の内訳
社会人合格者のなかでIT系・非IT系について内訳を見ると、大差はありませんが、わずかに非IT系における合格率のほうが高いことがわかります。
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
IT系 | 2,844人 | 1,593人 | 56.0% |
非IT系 | 9,523人 | 5,540人 | 58.2% |
参考:ITパスポート 試験結果
一見、ITパスポート試験はIT系のほうが有利なように思えますが、必ずしもそのようなことはありません。IT系職種でなくとも受験をためらう心配はないでしょう。
学生合格者の内訳
学生合格者の内訳を見ると、最も合格率が高いのが大学院生、最も合格率が低いのが高校生であることがわかります。
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
大学院 | 124人 | 81人 | 65.3% |
大学 | 1,491人 | 794人 | 53.3% |
短大 | 16人 | 5人 | 31.3% |
高専 | 39人 | 15人 | 38.5% |
専門学校 | 340人 | 127人 | 37.4% |
高校 | 935人 | 247人 | 26.4% |
小・中学校 | 5人 | 3人 | 60.0% |
その他 | 77人 | 25人 | 32.5% |
参考:ITパスポート 試験結果
ITパスポートは、大学院生から小・中学校まで幅広い年代の学生が受験しているように受験者に関する制限がなく、学歴・年齢に関係なく受験できる国家資格なのです。
ITパスポートの過去問一覧
合格率を紹介しましたが、実際にどんな問題が出題されるのかわからないと勉強時間や学習のすすめ方がイメージしづらいですよね。
そこで、ITパスポートの過去14年過去問がチェックできる学習サイト「ITパスポート過去問道場」から直近5年の過去問を抜粋して紹介します。
実際に問題に触れて、ITパスポートのレベル感を把握してから学習スケジュールを組んでいきましょう。
Q.RFIDの活用によって可能となる事柄として,適切なものはどれか
ア:移動しているタクシーの現在位置をリアルタイムで把握する。
イ:インターネット販売などで情報を暗号化して通信の安全性を確保する。
ウ:入館時に指紋や虹彩といった身体的特徴を識別して個人を認証する。
エ:本の貸出時や返却の際に複数の本を一度にまとめて処理する。
※令和元年秋期出題(ストラテジ系)
Q.訪問販売や通信販売などのトラブルが生じやすい取引において,消費者を保護するために,事業者が守るべきルールを定めた法律はどれか。
ア:PL法
イ:独占禁止法
ウ:特定商取引法
エ:不正競争防止法
※令和3年秋期出題(ストラテジ系)
Q.ITガバナンスに関する次の記述中の(a)に入れる,最も適切な字句はどれか。
「(a)は,現在及び将来のITの利用についての評価とIT利用が事業の目的に合致することを確実にする役割がある。」
ア:株主
イ:監査人
ウ:経営者
エ:情報システム責任者
※令和3年春期出題(マネジメント系)
Q.情報セキュリティにおけるPCI DSSの説明として,適切なものはどれか。
ア:クレジットカード情報を取り扱う事業者に求められるセキュリティ基準
イ:コンピュータなどに内蔵されるセキュリティ関連の処理を行う半導体チップ
ウ:コンピュータやネットワークのセキュリティ事故に対応する組織
エ:サーバやネットワークの通信を監視し,不正なアクセスを検知して攻撃を防ぐシステム
※令和4年春期出題(テクノロジ系)
Q.Webサイトを構築する際にスタイルシートを用いる理由として,適切なものはどれか
ア:WebサーバとWebブラウザ間で安全にデータをやり取りできるようになる。
イ:Webサイトの更新情報を利用者に知らせることができるようになる。
ウ:Webサイトの利用者を識別できるようになる。
エ:複数のWebページの見た目を統一することが容易にできるようになる。
※平成31年春期出題(テクノロジ系)
引用元:ITパスポート過去問道場(ITパスポート試験ドットコム)
ITパスポートと関連する資格試験
ITパスポートの難易度を理解するには、関連する資格試験と比較するとわかりやすいです。
ここでは、ITパスポートと比較されることの多い4つの資格試験について解説します。
ITパスポートの関連資格
それぞれITパスポートとはどのような関係にあるのかも理解しておきましょう。
MOS
MOSとは、マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(Microsoft Office Specialist)の略で、ワードやエクセルなどMicrosoft製品の利用スキルを証明するものです。
IT系資格という意味ではITパスポートと共通ですが、こちらはマイクロソフトによる民間資格で、ITパスポートはIPAによる国家資格という違いがあります。
仕事での活用を考えると、ITパスポートでは経営などを含むIT全般についての幅広い知識が身につくのに対し、MOSでは資料作成やデータ集計など実務に直結した知識が習得できるため、より実践的スキルが必要なときに重宝されるでしょう。
初級シスアド
初級シスアドとは、初級システムアドミニストレータ資格の略称で、IPAが主催する情報処理技術者試験のひとつです。
初級シスアドは2009年に終了しており、その後継として登場したのがITパスポートになります。
ITパスポートは広くすべての社会人を対象にした試験に生まれ変わりましたが、初級シスアドは組織のシステム管理者などIT技術者向けの試験で、難易度的にはITパスポートよりも高めでした。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験とは、IPA主催の情報処理技術者試験のひとつであり、ITの安全な利活用を推進するための試験です。
セキュリティに特化した内容が出題される当試験はIPAにより「レベル2」と分類され、ITパスポートよりワンランク上の試験という位置づけになります。
試験の実施は年2回ですが、2023年より通年化される予定です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、こちらもIPAが主催する情報処理技術者試験のひとつであり、SEなど高度IT人材となるために必要な知識が問われます。
情報セキュリティマネジメント試験と同じく「レベル2」に該当しますが、試験範囲が広く、情報セキュリティマネジメント試験より難易度はやや高いと考えられます。情報セキュリティマネジメント同様、2023年より通年の試験実施となる予定です。
以上、IPAが実施している試験についてまとめると、すでに終了している初級シスアドを除き、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験の順に難易度は高くなります。MOSについては、同じ団体が実施している試験ではないため一概に比較できません。
将来に役立つ資格、「取って良かった!」と思える資格をもっと知りたい方は360人の資格保有者の意見を基にしたこちらのおすすめ記事も参考にしてください。
【2023年は資格に挑戦】360人が選ぶおすすめ人気資格16選|取って良かった資格ランキング
ITパスポートはとる意味ある?99人の合格者にアンケート調査
ITパスポートは、IPAの情報処理技術者試験のなかでもIT初心者向けと言え、どこまで資格をとる意味はあるのかと疑問に思う人も多いようです。
そこで、ITパスポート資格保有者99人に資格をとるメリットについて調査したところ、回答は大きく3つに分けられました。
ITパスポートのメリット3つ
それぞれのグループから3人ずつ、アンケート結果を紹介していきます。
給与アップした
ITパスポートが給与アップに役立ったという回答は、99人の回答中1割近くに見られました。
以上のように、ITパスポートが給与アップや資格手当として評価されていることがわかります。
給与ではありませんが、「大学の学費が一部免除になった(システムエンジニア)」などの回答も見られました。
採用で役立った
ITパスポートのメリットとして採用で役立つことを挙げた人は全回答中で2割以上おり、就職・転職のアピールポイントとして一定程度、有効であることがわかりました。
このように、採用で役立つと手ごたえを感じている人は少なくありませんでした。
ただし、一部ではIT系への就職・転職には上位試験でないと意味がないという意見も見られた(システムエンジニア)ので、職種によってもITパスポートの評価は異なるのでしょう。
「資格ってそもそも意味ない…?」と疑問を持った方は、こちらの記事でアンケート調査を基に徹底調査しているので、ぜひ参考にしてください。
「資格は意味ない」って本当?役立たないと言われる理由は?資格保有者と採用担当の本音を徹底調査!
転職に役立つ資格をもっと知りたい方はこちらもチェック!
【業界別】転職に役立つおすすめ資格一覧|112人の資格保有者の意見を基に徹底調査
手に職をつけるためのおすすめ資格8選|職に困らないこれからの時代に役立つ資格とは?
ITの基礎が身についた
ITパスポート取得によりITの基礎知識が習得でき、仕事で活用できたという回答は多く、全回答中3割以上の方が言及していました。
以上のように、幅広い職種のかたがITパスポートで得た知識を実務に活かしていることがわかります。
ITパスポート合格のために必要な勉強時間の目安
ITパスポート合格に要する勉強時間は、すでにITの基礎知識があるIT経験者と、いちから学び始めるIT未経験者では差が出てきます。
日常業務でITに触れているSEなどのIT経験者なら、試験合格には約100〜150時間の勉強時間が必要と言われます。
一方で、一般事務などITを専門にしていないIT未経験者なら、約180時間の勉強時間が必要とされ、1日3時間ずつ勉強するなら、約2ヶ月で一通りの勉強を完了できるでしょう。
独学でも取得できる!ITパスポートのおすすめ勉強方法
ITパスポート資格保有者99人に対して、基本的な勉強方法として独学、通信講座、スクールのうちでどれがメインだったかについて質問しました。
ITパスポートは独学で学んだという人が圧倒的に多く、通信講座やスクールと大きく差をつけました。
では、それぞれ勉強方法の特徴と、それぞれのスタイルで勉強した人がおすすめする具体的な参考書、通信講座、スクールなどを紹介します。
自分のペースで学習できる「独学」
アンケート結果からもわかるように、ITパスポートは国家資格の中でも独学で合格が目指しやすい資格の1つです。
独学の合格者からメインで使用した教材を聞いたところ、約8割の人が「参考書」を選んでいました。参考書を購入して自分で進めていくのは独学の従来の学習方法ですよね。
ここでは、アンケートで実際に名前があがったおすすめの参考書を3冊紹介します。
イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
価格 | 1,738円 |
---|---|
著者 | 栢木 厚 |
出版社 | 技術評論社 |
ページ数 | 456ページ |
購入先 | Amazon、楽天ブックス |
「栢木先生のITパスポート教室」は、合格者が使った参考書アンケートの中でもっとも名前が多くあがり、14名から支持を得た参考書です。
ITパスポートと基本情報の試験対策の講師経験のある栢木 厚先生が「出題頻度の高い項目」「理解しにくい部分」を中心にわかりやすく解説しています。
広い範囲の中からほとんど出題されない箇所は省かれているので、合格に必要な範囲に絞って効率的に学習することができ、短期間で合格を目指したい人に特にもおすすめです。
いちばんやさしいITパスポート絶対合格の教科書
価格 | 1,738円 |
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著者 | 高橋 京介 |
出版社 | SBクリエイティブ |
ページ数 | 512ページ |
購入先 | Amazon、楽天ブックス |
次に12名の合格者から名前があがったのが、「いちばんやさしいITパスポート」です。
テキストの他に問題集もたくさんついているので別で問題集を購入する必要もなく、この1冊で完結できます。わかりやすいイラストや具体例を踏まえ丁寧に解説されているので、全くの初心者でも安心して独学で学習をすすめることができますよ。
はじめてのITパスポート 合格テキスト&例題
価格 | 2,952円 |
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著者 | 資格の大原 情報処理講座 |
出版社 | 大原出版 |
ページ数 | 535ページ |
購入先 | Amazon |
最後に紹介する「はじめてのITパスポート 合格テキスト&例題」は、資格取得のための通信講座や専門学校を運営する大原が出版からされている参考書です。
例題も300問あり、出題頻度も3段階でわかりやすく掲載されているので、学習の優先度もつけやすいのが特徴です。上で紹介した2冊に比べ、利用者4人と少なかったものの、充実した内容と大原から出版されているため信頼の厚い参考書の1つです。
ここまでおすすめの参考書を紹介しましたが、最近では、独学の学習ツールとして学習サイトやYouTubeなどを活用する人も増えてきています。
学習サイトがメインの勉強方法と回答した人の中で、一番人気だったのが先ほど、過去問一覧でも紹介した「ITパスポート過去問道場」というWeb問題集です。このサイトは、ランダムに出題される2000問以上の過去問を無料で解けるのが特徴です。
また、YouTubeのチャンネルで合格者から最も多く名前があがったのが「ITパスポート 絶対合格の講座」でした。他には「IT塾(it19movie)」「ITすきま教室」などのチャンネル名もあがっていました。
仕事の合間や通勤時間、参考書がない時などスキマ時間にぜひ活用してみてください。
独学で取りやすい資格をもっと知りたい方はこちらのおすすめ記事もチェックしてみてください。
独学で取れる難易度別おすすめ資格15選|簡単に取れる国家資格から趣味に役立つ資格も
合格に向けて徹底したサポート「通信講座」
充実したコンテンツで確実に合格を狙いたい人には通信講座の選択肢があります。アンケート調査で通信講座のいちばん人気だったのがユーキャンで、9人中5人がユーキャンを挙げていました。
ユーキャンの通信講座ならテキストや過去問CDのほか、eラーニング教材や添削サポートなどまで揃っており、ITパスポート試験の合格を効果的にサポートしてくれます。
ユーキャンの口コミ評判|受講者326人に聞く人気講座や無駄にしないためのアドバイスも紹介!
ユーキャン以外では以下の通信講座を挙げる人もいました。
ユーキャン以外の通信講座
通信講座は、カリキュラムがしっかりしており質問サポートなどもあるため、独学が苦手な人もでも進めやすく、「独学じゃ怠けてしまいそう」「どうやって勉強をすすめたら良いかわからない」という人におすすめな勉強方法です。
講師から直接学べる「通学スクール」
通学スクールでITパスポートの試験対策を行った人は少数でしたが、5人と一定数は見られました。
回答のあったスクール名として、以下の2つがあります。
回答のあった通学スクール
専門学校は誰でも気がるに通えるとは限りませんが、アビバなどのスクールなら社会人でも好きなときに通いやすいでしょう。講師や教室スタッフとコミュニケーションをとりながら、独自の勉強方法で最短合格を目指せます。
参考書などによる独学や通信講座を利用した勉強のように、ひとりで挫折してしまいそうな人は、近くに通いやすい通学スクールがないか調べてみましょう。
まとめ
ITパスポートの難易度、合格率、取得のメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ITパスポートは幅広いIT知識が身につく国家資格で年々受験者も増え注目されつつある国家資格です。国家資格と聞くとハードルが高く感じますが、合格率は過去10年平均で50%前後で、独学+働きながらでも十分に合格が目指せる資格です。
ITパスポートを独学で取得した合格者に聞いた、おすすめの参考書はこちらです。
独学のITパスポート試験対策におすすめの参考書
ITパスポートは、IT人材確保が叫ばれるこれからの時代にマッチした資格です。まず入門としてITパスポート資格を取り、その後ステップアップとして上位試験にチャレンジするのも良いでしょう。
ITパスポートの難易度や概要についてよく理解したうえで勉強をスタートしようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
これからの時代に需要&信頼の高い国家資格をもっと知りたい方はこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
将来性のあるおすすめ国家資格一覧|独学で取れる資格から注目の最新資格まで紹介
「選ぶをもっと楽しく」をコンセプトに、専門家・愛好家・体験者の方にご協力頂きながら、買い物やサービス選びに悩む方たちをサポートします。一人ひとりにフィットした情報に届け、皆さんの「したい」を叶えます。
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がエラベルに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、エラベルが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。