
ピルのオンライン診療を利用してる?女性407人に聞くメリットやデメリットを紹介!
目次
「ピル」と聞くとどんなイメージが浮かびますか?
実は避妊だけでなく、月経不順や子宮内膜症の治療にも使われているピル。近年ではオンラインでも処方してもらえるようになり、今後利用する女性が増えてくるかもしれません。
そこで今回は407人の女性に対し、ピルやピルのオンライン診療についてアンケートを実施しました。
ピルやオンライン診療の利用率、利用目的、メリットやデメリットを含む実際の経験談まで!アンケート結果から、現状を徹底調査しました。
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調査概要
・アンケート内容:「ピル・オンラインピル」に関するアンケート調査
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:10代〜50代の女性407人
・アンケート実施期間:2021年7月20日〜 2021年7月26日
※この記事で使用される百分率(%)は各項目の数値が割り切れない場合、その総数が99.9%〜100.1%の間で変動致します。
アンケート内容
Q1:年代
Q2:ピルの利用歴
Q3:ピルの利用目的
Q4:Q3の「その他」を具体的に教えてください
Q5:ピルの種類
Q6:Q5の「その他」を具体的に教えてください
Q7:ピルの利用に抵抗はありましたか?
Q8:Q7の理由を教えてください
Q9:ピルの入手先
Q10:Q9の「その他」を具体的に教えてください
Q11:【オンライン診療・未経験者限定】ピルのオンライン診療を利用してみたいですか?
Q12:【オンライン診療・未経験者限定】Q11の理由を教えてください
Q13:【オンライン診療・経験者限定】料金に対する満足度
Q14:【オンライン診療・経験者限定】予約の取りやすさに対する満足度
Q15:【オンライン診療・経験者限定】対応の満足度
Q16:ピルを利用するメリット・デメリット
ピルを利用する目的で一番多いのは「生理痛の軽減」

・生理痛の軽減…196人
・避妊…168人
・生理不順の改善…153人
・PMSの改善…125人
・生理日の調整…106人
・子宮内膜症・排卵痛の改善…50人
・肌荒れ・ニキビの改善…34人
・卵巣がん・子宮体がんの予防…4人
「ピルの利用目的は?」という質問に対し、最も多い回答は「生理痛の軽減」 48.2%(196人)となりました。
「ピル=避妊」というイメージもありますが、実際には生理痛や婦人病の緩和・治療目的で利用する人が多いと分かりますね。
また、治療目的の場合は医師の判断で保険適用となることもあるため、「避妊」より「生理痛の軽減」としてピルを利用する人の数が上回ったのかもしれません。
ピルの利用に抵抗があった人は6割以上!

【ピルの利用に抵抗があったか?】
・あった…64.4%(262人)
・なかった…35.6%(145人)
「ピルの利用に抵抗があったか?」という質問に対し、最も多い回答は「あった」64.4%(262人)となりました。
さらにその理由を聞くと、最も多い回答が「副作用が気になる」67.9%(178人)でダントツという結果に。
また、その他の主な意見には「偏見が怖かった」「婦人科へ行くのに抵抗があった」「避妊のイメージがあった」などがあり、なかには世間のイメージに影響されてしまう人もいると分かりました。
ピルのオンライン診療を利用した人は3.9%!

・病院…90.2%(367人)
・通販で購入…5.2%(21人)
・オンライン診療…3.9%(16人)
・その他…0.7%(3人)
「ピルの入手先はどこ?」 という質問に対し、最も多い回答は「病院」90.2%(367人)となりました。
現在、日本でピルを入手するには医療機関で処方してもらう必要があるため、病院で購入する人が多いという結果に。
なかには「通販(個人輸入)」でピルを手に入れた、という人もいるようです。
「オンライン診療」は通販より割合が低く、3.9%にとどまりました。
ちなみに利用率はまだまだ低いですが、「オンライン診察」は2015年から厚生労働省も利便性を認めている診察方法になります。※1
では次に、まだピルのオンライン診療を利用したことがない女性の声を紹介します。
ピルのオンライン診療を利用してみたい人は約半数!

【ピルのオンライン診療を利用してみたい?】
・利用してみてもいいかも…47.6%(120人)
・あまり利用したくない…25.8%(65人)
・積極的に利用してみたい…17.9%(45人)
・わからない…5.2%(13人)
・絶対利用したくない…3.6%(9人)
※ピルのオンライン診療をまだ利用したことがない252人が対象
「ピルのオンライン診察を利用してみたい?」という質問に対し、最も多い回答は「利用してみてもいいかも」47.6%(120人)となりました。
コロナ禍でオンライン診療に対する規制が緩和され※2、徐々にオンライン診療を始める病院が増えてきました。受け皿が増えたことで、利用してみたいという人が増えているのかもしれません。
「利用してみてもいいかも」と「積極的に利用してみたい」を合わせると、実に65.5%(165人)と、半数以上の人がオンライン診療に前向きなことが分かりました。
では実際にオンライン診療を利用したことがない人は、どんな印象を持っているのでしょうか?
ピルのオンライン診療・未経験の人に聞いた!利用する?しない?

【ピルのオンライン診療についての印象】
〈利用してみてもいいかもと答えた人の理由〉
・オンラインだと手軽・便利…52人
・時間がない人には助かる…14人
・人目を気にしなくていいから…10人
・初診が病院なら利用してみたい…6人
・コロナのときはいいかも…5人
・便利だけど不安…5人
・しっかり症状が伝えられるなら有りかも…4人
・通院と併用できるなら…3人
・値段が下がれば利用したい…2人
・対面が苦手だから…1人
・診察で顔を見られないならいいかも…1人
・トラブルのとき急ぎで利用できそう…1人
・産婦人科が苦手…1人
・健康に自信があるときは利用したい…1人
・無回答…14人
ピルのオンライン診療を「利用してみてもいいかも」と答えた人の中で、最も多い回答は「オンラインだと手軽・便利」52人となりました。
オンラインの魅力はなんといってもその手軽さです!そこに惹かれた人が、「利用してみてもいいかも」と思っているようですね!
〈あまり利用したくないと答えた人の理由〉
・オンラインだと不安・直接の方が安心…46人
・内診や会って診察するのも必要だから…8人
・オンラインのやり取りが苦手…2人
・料金が高い…2人
・オンラインだと症状が伝わりにくそう…1人
・変更して欲しいときに大変そう…1人
・ピルについてキチンと理解できなさそう…1人
・一度利用したが合わなかった…1人
・飲み忘れできないプレッシャーがある…1人
・無回答…2人
ピルのオンライン診療を「あまり利用したくない」と答えた人の中で、最も多い回答は「オンラインだと不安・直接の方が安心」46人となりました。
やはり、まだまだ医師と直接対面して診療を受ける方が安心だと感じる人が多いようです。
また人によっては持病などで内診が必要な場合もあり、全てをオンラインで完結するのは難しいのかもしれません。
〈積極的に利用してみたいと答えた人の理由〉
・オンラインだと手軽・便利…18人
・時間がない人には助かる…11人
・人目を気にしなくていいから…4人
・コロナのときはいいかも…2人
・長くピルを利用してるから…2人
・海外在住だから…1人
・初診が病院なら利用してみたい…1人
・産婦人科が苦手…1人
・無回答…5人
ピルのオンライン診療を「積極的に利用してみたい」と答えた人の中で、最も多い回答は「オンラインだと手軽・便利」18人となりました。
次に多かった「時間がない人には助かる」を合わせてみると、わざわざ婦人科へ行かずに済むという、オンラインのメリット・利便性が大きな理由となっているようです。
〈わからないと答えた人の理由〉
・便利そうだけど不安…4人
・持病があるから…2人
・その他…2人
・オンラインに疑問がまだある…1人
・利用中のピルを取り扱っているかが不明…1人
・オンラインに馴染みがない…1人
・ちゃんとやってくれるなら…1人
・無回答…1人
ピルのオンライン診療を利用してみたいか「わからない」と答えた人の中で、最も多い回答は「便利そうだけど不安」4人となりました。
便利そうだ、という気持ちはあるようですが、やはりオンラインという部分に不安を感じているのかもしれません。
〈絶対利用したくないと答えた人の理由〉
・オンラインだと不安・直接の方が安心…5人
・診察がないと信頼できない…2人
・個人情報が漏れそう…1人
・内診が必要だから…1人
ピルのオンライン診療を「絶対利用したくない」と答えた人の中で、最も多い回答は「オンラインだと不安・直接の方が安心」5人となりました。
やはりこちらでもオンラインに対する不安の声が一番多い結果になってしまいました。
しかし全体を通してみてみると、多くの人が利便性にメリットを感じ、オンライン診療を前向きにとらえている印象です。
新しい生活様式にも慣れた頃、オンライン診療の数も今より増えているかもしれません!
ピルのオンライン診療・実際の利用者の満足度は?

【料金に対する満足度】
・大変満足(★★★★★)…26.8%(11人)
・満足(★★★★)…58.5%(24人)
・普通(★★★)…12.2%(5人)
・不満(★★)…2.4%(1人)
・大変不満(★)…0%(0人)
※ピルのオンライン診療を利用したことがある41人が対象
「料金に対する満足度」で、最も多い回答は「満足(★★★★)」58.5%(24人)となりました。
自宅に発送を選択すると送料がかかる場合もありますが、薬局に取りに行く場合は送料もかかりません。
病院までの交通費等を考えると、料金に対する満足度が高めなのも分かりますね。
【予約の取りやすさに対する満足度】
・大変満足(★★★★★)…36.6%(15人)
・満足(★★★★)…9.8%(4人)
・普通(★★★)…51.2%(21人)
・不満(★★)…0%(0人)
・大変不満(★)…2.4%(1人)
※ピルのオンライン診療を利用したことがある41人が対象
「予約のとりやすさに対する満足度」で、最も多い回答は「普通(★★★)」51.2%(21人)となりました。
オンライン診療は予約が取りやすいのかと思いきや、医療機関によっては予約がすぐに取れない場合もあるんだとか。
そのため予約のとりやすさについては「普通」が一番多いという結果になったようです。
【対応の満足度】
・大変満足(★★★★★)…36.6%(15人)
・満足(★★★★)…43.9%(18人)
・普通(★★★)…14.6%(6人)
・不満(★★)…4.9%(2人)
・大変不満(★)…0%(0人)
※ピルのオンライン診療を利用したことがある41人が対象
「対応の満足度」で、最も多い回答は「満足(★★★★)」43.9%(18人)となりました。
利用前にオンラインという部分に不安を感じていた人が、実際に利用してみて安心感を感じたのかもしれません。
画面や電話越しとは言え、担当医師の対応がしっかりとしていれば、利用者も満足できることが分かりました。

【体験調査】オンラインピル処方におすすめのクリニック・診療サービス5選|低用量ピル・アフターピルも安全に処方
ピルのオンライン診療を経験した人の感想

・時間を無駄にしなくていい…16人
・コロナ禍だから助かる…7人
・手軽で便利…6人
・近くに婦人科がないから助かる…3人
・医師の性別が選べる…2人
・無料で相談できる…2人
・言いにくいことが言いやすい…1人
・事情をいちいち説明しなくていい…1人
・人目が気にならない…1人
・無回答…2人
「ピルのオンライン診療で感じたメリット」 に対し、最も多い回答は「時間を無駄にしなくていい」16人という結果に。
また少数ではありますが、「人目が気にならない」という回答もポイントですね。ピルに抵抗があった人の中には、偏見や、ピル=避妊というイメージに悩まされている人もいました。
オンラインであれば、人目を気にせずピルを処方してもらえるのがメリットではないでしょうか。
ピルのオンライン診療を利用しようか迷っていた人にとって、こういったリアルな声が参考になるのでは?と思います。
【ピルのオンライン診療で感じたデメリット】
・料金が高め・送料がかかる…10人
・オンラインということに不安を感じる…5人
・体に合わなかったとき困る…4人
・クレジット決済が不安…1人
・予約から実際の診察まで時間がかかった…1人
・他の病気の発見が遅れるかも…1人
・声が聞き取りづらい時がある…1人
・その日に受け取れない…1人
・医師が選べない…1人
・無回答…16人
「ピルのオンライン診療で感じたデメリット」 に対し、最も多い回答は「料金が高め・送料がかかる」10人となりました。
満足度の質問では、「料金に対する満足度」は比較的高かったのですが、デメリットでも1位となってしまいました。人によって料金に対する満足度は変わってくるのかもしれません。
こうしてメリット・デメリットを見比べてみると、現状ピルのオンライン診療は「便利だけど、病院より料金が高くなる場合がある」と思っておくのが良さそうです。
まとめ
今回はピル・オンラインピルに関するアンケートを実施し、その結果をまとめました。
【アンケート結果まとめ】
・ピルを利用する目的は「生理痛の軽減」が一番多い
・ピルの入手先の90.2%は病院
・ピルのオンライン診療を利用した人は3.9%
・ピルのオンライン診療のメリットは「便利」
・ピルのオンライン診療のデメリットは「料金」
まだまだ実際にピルのオンライン診療を利用した人の数は少ないですが、「利用してみてもいいかも」「積極的に利用してみたい」という人も多く、今後は利用者が増えていくかもしれません。
内診が必要な場合は病院に出向く必要がありますが、ピルだけが必要な人や忙しい人にとって、自宅にいながらピルを処方してもらえるのはメリットが多いのではないでしょうか。
ライフスタイルに合わせ、通院やオンライン診療をぜひ使わけてみてください!
※1:厚生労働省「情報通信機器を用いた診療の経緯について」
※2:厚生労働省「電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱い」

「日本をペット先進国にする」をミッションとする、犬の総合情報メディア「INUNAVI」編集長。「市販・通販ドッグフードおすすめランキング」など、自ら記事を執筆することも多く、執筆した記事は300記事以上。分かりやすく正しい情報発信をテーマに「エラベル」でも執筆を担当。美容やSNSなど女性系のイマドキ情報が得意。日本化粧品検定2級、薬膳・漢方検定、ハングル検定3級などの資格も保有。
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